日本警視庁 矢吹八段先生、13年ぶりに訪韓… 小野派一刀流講演と親善稽古
東京警視庁剣道師範であり小野派一刀流18代当主である矢吹八段先生が、13年ぶりに韓国を訪れ、2泊3日間の講演と親善交流を行った。
日本・東京警視庁剣道師範であり、小野派一刀流18代当主である矢吹俊哉(矢吹先生)八段が、13年ぶりに韓国を訪れた。今回の訪韓で矢吹八段は、小野派一刀流の歴史と哲学を伝える講演と実技指導を行い、成均館剣道館を訪問して日韓の八段師範同士による親善稽古を行うなど、2泊3日の日程を通じて両国剣道家の間の交流を深めた。
小野派一刀流は、現代日本剣道の主要な技法が由来する古流剣術の一つに数えられる。特に、相手の刀を上から押さえて斬り落とす「切り落とし」の理合は、今日の剣道における出鼻技やすり上げ技などの基礎理論とも直結しているとされる。矢吹八段はこの流派の18代継承者(当主)であり、今回の訪韓には小野派一刀流に関心を持つ韓国側会員6名が同行した。
1日目 — 小野派一刀流講演と実習
訪韓初日、矢吹八段は小野派一刀流についての講演を行った。流派の第一本と核心技法である切り落としの理合を説明し、続いて実習指導が行われた。講演に参加した韓国側会員は、技法の説明と実習を通じて小野派一刀流の理合を直接体験し、その後は一般稽古と夕食で初日の日程を締めくくった。
参加者たちは特に、剣道の哲学的な側面、その中でも中心線を重視する理合が印象的だったと語った。矢吹八段の今回の訪韓は13年ぶりの再会であり、久しぶりの出会いにもかかわらず参加者たちの関心と熱意は高かったと伝えられている。
小野派一刀流実習の様子。参加者たちが木刀を構え、形の基本を身につけている。ⓒ MT News
2日目 — 成均館剣道館での親善稽古
2日目の午前中はソウル市内を巡る観光日程が組まれ、午後には成均館剣道館を訪問し、日韓八段師範による親善稽古が行われた。両国の八段師範が見せた節度ある稽古は、同席した人々に深い印象を残した。
続く夕食の席では、剣道の審判規則などをテーマにさまざまな意見が交わされた。互いの立場を理解しようとする雰囲気の中で対話が続けられ、参加者たちはこうした交流が続けば両国剣道界の親交が一層深まるだろうという期待を示した。良い印象と友好的な雰囲気の中で2日目の日程が締めくくられた。
成均館剣道館で行われた日韓親善稽古後の記念撮影。ⓒ MT News
3日目 — 剣修院道場訪問、形稽古で締めくくり
訪韓最終日となる3日目の午前中には、剣修院道場を訪問した。この場では、小野派一刀流の基本的な構えと、形の第一本から第三本までを学ぶ時間が設けられた。2回目となる講習であっただけに、参加者たちの理解度が一層高まったとの評価が出た。
矢吹八段は空港まで車で見送りを受け、2泊3日間の訪韓日程を終えた。出国直前、彼は3日間ともに過ごしてくれた人々に感謝と、多くのことを学んだという思いを込めたメッセージを伝えたと伝えられている。身に染みついた礼法が感じられるこの挨拶に、同席した韓国側参加者たちも深く感銘を受けたという。
交流を終えて
13年ぶりに実現した今回の訪韓は、小野派一刀流という古流剣術を媒介として、日韓両国の剣道家が再び向き合うことができた意義深い場であったと評価されている。講演と実習、親善稽古、そして打ち解けた対話を通じて、両者は互いの剣道観を理解する時間を持ち、今後もこうした交流が続くことを期待する声が高まっている。